
会長 中田 光俊
金沢大学脳神経外科 教授
第13回日本脳神経外科光線力学学会を開催させて頂くことを教室員一同、心より光栄に存じます。本会は第27回日本光線力学学会学術講演会(会長:京都大学 腫瘍薬物治療学講座 武藤 学 教授)との合同開催とさせていただき、期日は平成29年7月14日(金)、15日(土)で会場は京都大学芝蘭会館です。
本会は脳神経外科領域における光線力学の研究、診断および治療への応用を促進し、さらに適正な臨床使用を推進し、広く知識の交流を深め、その進歩と発展を通して公共の福祉に貢献することを目的としています。学会はこれまでに12回を数え、脳神経外科学の発展に大きく貢献してきました。この間、蛍光色素の臨床応用に関して2012年2月ICG(indocyanine green)蛍光撮影、2013年3月に5-ALA(aminolevulinic acid)蛍光ガイド下手術、2013年9月にタラポルフィリンナトリウムを用いた光線力学療法が保険収載されました。いずれも多くの施設で導入され、脳神経外科医療の根幹である手術治療の際に必要不可欠なツールとなっております。
今回のテーマは、「光線力学 検証とさらなる発展」とさせて頂きました。干支で考えると1周を終えた現時点で、脳神経外科学における光線力学の貢献を振り返り、これまでの歩みを検証することに加え、今後の更なる発展を見据えて様々に議論する会にしたいと思っております。一般口演に加え日本光線力学学会との合同シンポジウム、セミナーや特別講演などを予定しており、活発な討議がなされるものと期待しております。
学会開催日は京都が1年のうちで最も賑わう祇園祭の前祭宵山の日です。参加される先生方におかれましては学会の行き帰りに祇園祭を堪能することができると存じます。是非多くの先生方にご参集いただき、活発な討論をお願い申し上げます。